CBDオイルは、麻に含まれる成分を含んだオイルです。
麻は禁止薬物の大麻も含まれるので、どれほどCBDオイルが安全で素晴らしい効果があると聞いても、なかなか試せないという人もいるはずです。
どんなに安全だと言われても、製造段階でヤバい成分が残ったまま販売されていたら?
そんなことを心配し始めたら、怖くなるのもわかります。
もっと安心してCBDオイルを利用できたら良いのに・・・
そんな風に考えている人は少なくないと思います。
そんな中、研究が進められた結果、麻とは全く無関係の植物からCBD成分が発見されたのです。
その植物はホップです。
ホップから採取できるCBDは、麻由来のCBDと同じなのでしょうか。
ホップ由来のCBD成分について、詳しく解説します。
そもそもホップって何?
ホップとは、ビールの原料として有名です。
ホップがなければ、ビール特有の苦みや香りは生まれません。
そして、ビールの美味しさを閉じ込める泡もホップによるものです。
そして、ホップはビールの原料として世界中で栽培されていますから、様々な土地で栽培されるホップの香りや苦みの違いはビールの味わいの特徴となります。
しかし、ホップはビールの原料だけに使われるわけではありません。
例えば、ヨーロッパでは、古くからホップをハーブとして使っていました。
ハーブは、日本で言うところの薬草、生薬です。
ヨモギとかドクダミなどのように、薬のように利用してきたのがハーブなんですね。
ハーブは、ハーブティーとか、料理に使うハーブのように、香りのために使う植物という一面もあります。
ハーブには香りだけでも、心を落ち着けたりする効果があります。
日本では薬草、中国では漢方と同じように、ヨーロッパではハーブを民間薬として使ってきた歴史があったのです。
ホップに話を戻すと、ホップの効果として有名なのが胃腸の調子を整えることです。
なぜホップが胃腸に作用するのか、その理由は解明されています。
ホップには、胃液の分泌を促進する作用があります。
この作用により、消化不良や胃もたれのように、胃液の分泌量が少なくて、上手く消化できない状態を改善します。
そして、鎮静作用があるので、眠れない時や心配事などで心が落ち着かない時などに良いハーブとして、ホップが使われてきました。
さらに、エストロゲン作用としてはたらく植物性の成分も含まれているので、更年期障害や生理前症候群など、ホルモンバランスの変化による不調にも良いのです。
また、インスリンに対する感受性を改善し、糖尿病の原因を作るインスリンの分泌機能をケアする作用もあると報告されています。
こんなに色んな作用がホップにあるなんて、知らない人が多いのではないでしょうか。
化学的にホップの作用が解明される前から、生薬として使われてきたのですね。
そして、日本のビールメーカーによって、ホップに含まれるポリフェノールが花粉症のアレルギー炎症を緩和する効果があることが発見されています。
何となく、ビールを美味しくするためだけしか役に立たないと思われるホップですが、生薬として素晴らしい作用があるのです。
ホップからCBDオイルが取れる
ホップから、CBDオイルが採取できるというニュースは、世界中を駆け巡りました。
ビールの原料となるホップが、ハーブだったことすら知らない人が多いので、驚かれたでしょう。
ホップのCBD成分とはどんなものなのでしょうか。
ホップも麻の仲間
ホップからCBDオイルが採取されると聞いて、ホップを原料にしたビールにもCBD成分が含まれるのではないかと思ってしまうかも知れません。
ですが、CBDオイルが採取されるホップは、ビールの原料とは少し違う品種です。
ホップは世界中で100品種を超えて栽培されているので、CBDオイルを採取できるのは、その中のごく限られた品種だけです。
じつは、ホップはアサ科の植物なんです。
麻と呼ばれる植物は色々あります。
例えば、衣類の素材になるリネンはアサ科ではなくアマ科です。
マニラ麻と呼ばれる植物はバショウ科です。
ホップはアサ科のつる性多年草なので、大麻草と同じアサ科に分類されます。
CBDはアサ科の植物に含まれる成分なので、ホップから採取できるのは、ごく当たり前のことなのです。
日本では、大麻から採取されるCBDオイルの取り扱いにも厳しい規制があります。
輸入されるCBDオイルも、大麻由来のものは、採取される部位を細かく規制しているので、非常に貴重で高額になってしまいます。
ホップ由来のCBDオイルであれば、大麻とは違うので、安心して使えるのではないでしょうか。
ホップ由来のCBDオイルはなぜ注目されている?
CBDオイルは、海外では医薬品として扱われるほどの効能が認知されています。
それでも、大麻由来のCBDオイルは大麻草を栽培しなければ製造することはできません。
アメリカでは、産業用大麻の栽培が合法化になるというニュースがありました。
しかし、栽培には許可が必要なので、栽培している農家が急激に増えるわけではありません。
ホップの栽培は、大麻の栽培のように規制もないので、原料に困ることもありません。
それに、ホップ由来のCBDオイルの方が、大麻由来のCBDオイルよりも、4倍もの神経伝達物質への活性化が期待できると言われています。
そもそも、日本で使用できるCBDオイルは、大麻の一部分を原料としたものだけです。
大麻草の花の部分を使って作ったものは、日本では違法になってしまうので、使えません。
しかし、ホップ由来なら花の部分が使えます。
花の部分を使えるのは、CBD成分の効能に影響します。
花の部分を使ったホップ由来のCBDオイルは、それだけに生物活性レベルが高くなるのです。
安全に、安心して使えるCBDオイルを待っていた人たちにとってホップ由来のCBDオイルは待ちに待ったものではないでしょうか。
ホップ由来のCBDオイルを購入できる店
ホップ由来のCBDオイルは、まだ日本国内では取り扱いが少ないので、購入方法は限られています。
ホップ由来のCBDオイルを扱っているメーカーをピックアップしてみました。
取り扱いのあるメーカーから、販売されている店舗を問い合わせると、お店で買う方法も見つけられるかも知れません。
メーカーの直販サイトがあれば、通販で手軽に購入できるはずですが、実際のところは簡単に手に入るものではないようです。
ホップ由来のCBDオイルを使ってみたい方は、チェックしてみてください。
株式会社CloudNine
会員に登録すると、直販サイトでホップ由来のCBDオイルを購入できます。
Homeos One という商品名で販売されているオイルです。
アメリカのメーカーと業務提携しており、ホップ由来のCBDオイルを販売したのは、このメーカーが日本初です。
日本で販売しているのを確認できたのはこの会社のみです。
やはり、ホップからCBDが採取できると発見されてから、それほそ時間が経っていないので、アメリカでもまだ広く流通していないようです。
日本国内でホップ由来のCBDオイルが手軽に買えるようになるまでには、もう少し時間がかかるようです。
それに、ホップからCBDオイルが作れるというニュースに対する疑問の声も出ています。
まだ技術的に確立されていない部分があるのかも知れません。
これからが楽しみですね。
まとめ
ホップ由来のCBDオイルが、やっと日本にも上陸すると聞いて、ワクワクして待っているのに、簡単に手に入らないので困っている人もいるかもしれません。
まだ入手方法が限られている段階なので、実際に使ってみて、効果を実感している人はほとんどいません。
もう少し、広く流通されるのを待ってから、麻由来とホップ由来のCBDオイルを比較してから、どちらを選ぶのか決めるのがいいでしょう。