医療大麻/大麻の違いと医療大麻が合法の国

2000年以降各国で医療大麻の合法化が進んでいます。昨今、日本でも医療大麻が話題になりましたが、医療大麻について、詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?

医療大麻は、いわゆる大麻と何が違うのか、また医療目的で効果があるならどうして日本で禁止されているのか、さらに同じ大麻由来のCBDとの違いについても気になるところです。

医療大麻についての基本情報をおさえた上で、現在医療大麻が合法化されている国や、海外での医療大麻を取り巻く状況についても詳しくみていきましょう。

医療大麻と大麻の違い

まず大前提として、医療大麻とは何なのか、いわゆるドラッグとして使用される大麻と何が違うのかからご説明していきます。

大麻と医療用大麻は呼び方の違い

実は大麻と医療大麻は単なる呼び方の違いで、大麻を医療用に使う場合に「医療大麻」と呼んでいるに過ぎません。

医療大麻とは、大麻草に含まれる植物成分カンナビノイドの 主成分であるTHC やCBD、また、これらに似た構造を持つ合成カンナビノイドを利用した生薬療法のことをいいます。

THCはリラックス効果や鎮痛効果、CBDは不安やストレスの解消、抗けいれん作用、抗炎症作用といったように効能に特徴があるため、THCとCBDの比率を変えることで特定の疾患を改善しやすくするなど、症状に特化した処方が可能です。そのため医療大麻には多くの種類があり、一種のテーラーメイド医療が可能という側面があります。医療大麻が効果を発揮する疾患や症状は、250種類以上もあるといわれています。

医療用に特化した大麻成分「CBD」

大麻草に含まれるカンナビノイドの主成分にはTHCとCBDがあるとご紹介しましたが、このうちのCBDが医療用に特化した成分として注目を集めています。

THCには医療効果はないの?と不思議に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、THCは日本では大麻取締法によって所持や使用が禁止されている成分なのです。医療目的であっても規制対象になるので、THCが含まれている医療大麻は日本では大麻としてみなされ、現在の法律では違法になります。

THCは脳への刺激が強く精神作用があり、これがTHCが違法とされるゆえんです。嗜好目的で使用される大麻には、ほとんどの場合THCが多く含まれています。

医療大麻が合法の国でも、一般的に脳が発達段階にある未成年には、THCが含まれる医療大麻の使用は控えた方がよいとされています。

一方、大麻草の茎や種から抽出されるCBDは大麻取締法の規制の対象外で合法に使用でき、日本でもCBDオイルやCBDリキッドなどのCBD製品が健康食品として人気を博しています。もちろん欧米をはじめとした世界各国でも話題となっています。

医薬品としても、CBDを含んだ難治性てんかんの治療薬「エピディオレックス」が、大麻由来の成分を含む医薬品として初めてFDA(アメリカ食品医薬局)に承認されています。

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ハイにならない成分CBD

CBDは違法ではなく、アメリカでは医療用としても使用されていると紹介しましたが、CBDにはハイになる成分は含まれていないのでしょうか?向精神性があるかどうかについて、WHOがレポートを発表していますのでご紹介します。

WHOがCBDの効果を認定

2017年に発表されたWHOのレポートによると、CBDオイルには人体や動物に害のある成分はいっさい含まれず、完全に安全なサプリメントであるとされています。また、実験の結果、CBDはTHCの代用にはならないため乱用や依存の可能性はないとも発表し、CBDオイルの安全性について認めています。

またWHOは、CBDの効果・効能についても高く評価しています。

CBDの効能

それではWHOも認めたCBDの効能について、詳しくみていきましょう。

まずは、なぜCBDが身体に深く影響を与えるのか、その理由からご説明します。

人間の体内には、エンドカンナビノイドという神経伝達物質が存在し、身体のあらゆる働きを司り、健康に保つ役割を担っています。加齢や疲れが原因で体内のカンナビノイドが欠乏すると、様々な不調が現れ、がんやうつ病、糖尿病などの疾患を引き起こします。大麻に含まれるカンナビノイドは体内のカンナビノイドと似た構造をしているため、大麻草カンナビノイドの一つであるCBDを摂取することで、体内のカンナビノイドの欠乏を補い、健康な状態へと戻すことができると考えられているのです。

具体的にCBDには以下のような効果があるとされています。

・ストレス、不安の解消
・不眠症
・痛みの緩和
・PMS(生理前症候群)の症状緩和
・肌荒れ、皮膚炎の改善
・てんかん、難治性てんかんの発作を抑える
・うつ病、パニック障害、PTSDなどの精神疾患の改善
・がん細胞の成長を抑える
・自己免疫疾患の改善

このほかにも、WHOのレポートによると、CBDが改善すると考えられる疾患は100種類以上にのぼるといわれています。

医療用大麻が合法化された国々

CBDの安全性や効能について詳しくご紹介してきましたが、ここでもう一度、話を医療大麻に戻したいと思います。

2000年以降多くの国で医療大麻の合法化が進んでいます。今後の日本での状況を予測するためにも、現在医療大麻がどのような国で合法化されているか、各国の動きをみてみましょう。

アメリカ

・合法になった年:1996年(カリフォルニア州が最初)
・合法州数:全50州中、首都ワシントンDCと33州で使用できる
ワシントンDCと9州、グアムでは嗜好用の大麻も合法化されている。

オランダ

・合法になった年:1996年
大麻に寛容な国で、処方箋やライセンスがなくても、コーヒーショップといわれる大麻販売店で手に入れることができる。

オーストラリア

・合法になった年:2008年
医療目的で大麻の栽培が許可されている。

スペイン

・合法になった年:2006年
私有地の大麻栽培、自宅などでの大麻の使用が許可されている。

ドイツ

・合法になった年:2017年
2017年以前は難病の患者に限られていたが、すべての人に医療大麻の使用を合法とし、場合によっては健康保険も適用される。

フランス

・合法になった年:2014年
大麻由来の医薬品が許可されている。

イタリア

・合法になった年:2007年
医療大麻が合法化され、2018年からは薬局でも販売できるようになった。

イスラエル

・合法になった年
がんやHIVなど、深刻な病気・症状限定で医療大麻の使用を認めている。

ジャマイカ

・合法になった年:2015年
医療大麻の使用が認められている。

ブラジル

・合法になった年:2016年
THCを含まないCBD製品のみ合法化している。

ウルグアイ

・合法になった年:2013年
嗜好目的の大麻を全土で認めている。

アルゼンチン

・合法になった年:2009年
最高裁判所が、個人での大麻使用は合法であるという判決を示している。

チリ

・合法になった年:2014年
もともと使用は合法で売買は違法とされていた。2014年に、医療大麻の栽培が認められている。

デンマーク

・合法になった年:2018年
特定の疾患に対してのみ使用可能とする試験的な取り組みが開始された。

ギリシャ

・合法になった年:2018年
医療大麻が認められている。

フィンランド

・合法になった年:2008年
医療大麻が認められている。

メキシコ

・合法になった年:2016年
2016年以前にも、医療大麻の栽培や使用について限定的に認めていたが、2016年広い範囲で合法化に踏み切った。

ペルー

・合法になった年:2017年
子どもの病気のために母親たちが大麻を栽培し摘発されたという事件を受けて、医療大麻の使用を解禁した。

韓国

・合法になった年:2018年
エピディオレックスなどの大麻から抽出された医薬品を認めている。

タイ

・合法になった年:2018年
THCの含有量が1%未満の医療大麻の使用を許可している。

以上のような国で、医療大麻が合法とされています。合法化のスピードが加速し、アジアでは、韓国がいち早くこの流れに乗ったかたちになります。アジアでも、今後医療大麻の合法化に踏み切る国は増えると予想されます。

医療用大麻合法化のメリット

多くの国で医療大麻が合法化されていますが、合法化されるとその国に暮らす人たちにどのようなメリットがあるのでしょうか。

実際に医療大麻を使用して病気を改善する以外にも、大麻ついての研究が世界レベルで進展する、産業として拡大し大きな価値を生み出すなど、様々なメリットをもたらすといわれています。詳しくみていきましょう。

大麻を求めている患者の症状軽減

医療大麻が合法化されると、第一に、有効な治療法がない疾患や難病の方の症状改善、痛みの緩和に使用することができます。

例えば、末期がんの患者さんは、強い鎮痛薬の副作用で意識がもうろうとする中、吐き気に苦しみ、食欲も低下し、痛みで睡眠も十分にとれないなど、QOLが著しく低下してしまいます。そのような方に医療大麻を使用すると、痛みが緩和され、睡眠の質も向上し、食事も少しとることができるようになるなど、亡くなるまでの日々を尊厳を保って過ごすことができます。

また、HIV感染者の方がどんどんやせ細っていってしまう消耗症候群という症状にも、医療大麻が効果を発揮します。消耗症候群とは、代謝異常や食事の吸収率の低下によって体重が10kg以上減少したり、下痢・発熱が1か月以上続き、体力が低下し衰弱してしまう病気です。吐き気もあるので食事がとれず、慢性疼痛で深く眠ることもできません。消耗症候群を発症したHIV感染者の方に医療大麻を試すと、吐き気が抑えられ、食事や睡眠を普通の人と変わらないレベルでとることができるようになります。さらに慢性疼痛の緩和にも効果があり、末期がんの患者さんと同じく医療大麻の使用によってQOLを大きく向上させることができます。

前述したとおり、医療大麻はTHCとCBDの比率を自在に選択できるため、患者さん一人ひとりの病状に合った品種を見つけて処方できるテーラーメイド医療が可能という大きな特徴があります。

治療の手立てがなく亡くなるまでの時間を苦しみの中で過ごされている方や、現状強い薬を飲み続けるしか選択肢がなく副作用に苦しむ多くの患者さんを救うことができます。

医療用大麻に関する研究の進展

医療大麻が合法化されると、世界レベルで大麻についての研究が急速に進展すると考えられます。これまで多くの国で大麻が禁止されていた期間が長いため、世界中でまだまだ大麻についての研究が進んでいるとはいえません。医療大麻が解禁されたことによって、長期間の大麻使用による影響なども臨床で研究できるようになるため、公に医療大麻の可能性を追求できます。

ちなみに日本では、カンナビノイドに関する研究は少なからず行われてきたものの、大麻というとどうしても印象が悪く、厚生労働省は大麻研究に予算を投じてはいません。日本で医療大麻が使えるようになると恩恵を受ける人は約4,500万人にのぼり、日本の医師の半数以上が医療大麻に賛成の意見といわれながらも、日本では大麻は違法ドラッグという価値観が根強く、研究が進んでいないのが現状です。

産業としての発展

医療大麻合法化の流れに乗って、欧米では大麻製造業者や小売業者などの大麻産業への投資がさかんに行われ、市場が拡大しています。この状況はグリーンラッシュとも呼ばれ、仮想通貨の次のバブルとして大きな盛り上がりを見せています。

日本で暮らす私たちからは想像もできませんが、アメリカの大学では大麻学部なる学部も創設され、将来の大麻産業を担う人材の育成を始めています。

医療目的だけでなく、大麻はその効能からお酒やたばこの代替品になるとも予想され、欧米のたばこ会社や飲料メーカーが大麻産業へ積極的に投資を行っているのも特徴的です。

すでに流通している薬では、難治性てんかんの治療薬として認可されたエピディオレックスはここ10年で市場が700%になるともいわれています。また、CBDオイルについてもWHOのレポートで「すでにいくつかの国がCBDオイルを市場で取り扱うため、激しい争奪戦が起きている」との報告があり、CBD製品についても今以上に多くの業者が製造を行い、競争が激化すると予想されます。

医療大麻や大麻由来の製品が、世界中で大きなムーブメントになることは間違いありません。

まとめ

医療大麻について、また医療大麻合法化をめぐる各国の動きや合法化のメリットについてご紹介してまいりましたが、いかがでしたか?

ポイントを簡単にまとめてみます。

・医療大麻とは、大麻を医療目的で使用する場合の呼び方
・世界各国背医療大麻合法化が進んでいる
・医療大麻の合法化は、病気の方を救うだけでなく、大麻の研究の進展や産業の発展にも寄与すると予測される

現在日本では医療大麻は禁止されていますが、まだまだ議論の余地がありそうですね。

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