大麻を摂取すると生じる可能性がある副作用

みなさんは大麻の副作用と聞いてどんな症状を思い浮かべますか?

日本では大麻は覚せい剤やヘロイン・コカインなどと違法なドラッグとまとめて語られることが多く、覚せい剤の副作用と混ざって認識している方も多いようです。

よく「ハイになる」「幻覚を見る」などといわれますが、それは事実なのでしょうか?大麻の副作用について、詳しくご説明していきます。

※当記事は大麻の所持、使用を促す記事ではありません。大麻の所持は法律で禁止されています。

大麻の研究はまだまだ進んでいない

医療大麻を合法化する国が増えたことにより、それらの国では規制なく大麻の研究が行えるようになりました。しかし、いまだ世界中で大麻の科学的事実について多くは明らかになっておらず、副作用に関しても科学的根拠は十分に得られていないのが現状です。

大麻はもともとは人間の生活になじみが深く、インドや中国では紀元前から大麻の鎮静効果や麻酔効果が知られていました。日本でも麻として縄文時代から親しまれており、多く栽培され繊維や薬として使用されてきたという歴史があります。

アメリカでは1800年代から大麻製品が医薬品として流通するようになり、通常の薬と同じように処方されていました。西洋では1840年以降、医療大麻の研究がさかんになり、イギリスでは一流階級や王室の間にも広がり、痛みの緩和や不眠症の改善などに使われていました。

1912年の万国阿片条約を1925年に補足した際に、大麻が精神等に害毒を起こすことを理由に国際法上流通や使用が制限され、さらに1961年の麻薬に関する単一条約により国内での流通・生産・所持も規制されるまでは、大麻は世界各国で鎮静・鎮痛薬として流通していたのです。

日本でも、第二次世界大戦のあと、GHQによって大麻は違法となり、その後は危険な薬物として認識され、社会的に隔絶された存在となりました。

ですが、大麻の医療目的での使用を望む声が多いことなどをきっかけに、これまで語られていた大麻の危険性についても疑問の声が上がり始め、万国阿片条約・麻薬に関する単一条約も、科学的証拠に基づいた規制ではなかったとして、2016年より条約の見直しが行われることになりました。

WHOも大麻の安全性を見直すと発表しさらに大麻研究に注目が集まるようになりましたが、多くの国で長い間違法とされていたためこれまでの研究例も少なく、本格的な研究が始まったのは最近なので、長期的に大麻を使用した場合どうなるかなど、安全に大麻を使用できるかどうかの検証結果はまだ明らかになっていません。

大麻由来の合法成分「CBD」

大麻の由来の成分であるCBD(シービーディー)。大麻由来と聞くと違法なものなんじゃないかと思うかもしれませんが、CBDは合法です。

各国でも研究が進んでおりますが、CBDには、てんかんやリウマチ、喘息などに効果がある可能性が高いと海外の論文で明らかになっています。

また、快眠できたり、リラックス効果もあるとして日本でも注目されています。

オイルタイプとリキッドタイプがあり、眠れない、ストレスを抱えているといった方は試しに摂取してみると今の状況が改善されるかもしれませんよ。

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大麻の副作用に関して科学的根拠はまだまだ少ない

大麻の効能と同じく、副作用に関してもいまだ科学的根拠は得られていません。

大麻といえば、日本では「使用したら廃人になる」というイメージがあり、厚生労働省のHPやポスター、パンフレットには、以下のように記載されています。

「大麻を乱用すると気管支や喉を痛めるほか、免疫力の低下や白血球の減少などの深刻な症状も報告されています。また大麻精神病と呼ばれる独特の妄想や異常行動、思考力低下などを引き起こし普通の社会生活を送れなくなるだけではなく犯罪の原因となる場合もあります。また、乱用を止めてもフラッシュバックという後遺症が長期にわたって残るため軽い気持ちで始めたつもりが一生の問題となってしまうのです。」
「大麻は害がない・依存性もないといった誤った情報がインターネット上などで流されていますが、大麻は、実際にはあなたの脳を壊します。あなたの人生や周り人の人生を守るためにも、1回でも絶対に使用しないでください。 」
(厚生労働省HPより引用)

「大麻の使用により、めまい・嘔吐・平衡感覚障害等が起こる恐れがあり、また長期使用は男性では精子異常、女性では月経過多・胎児への影響等が報告されており、身体に重大な影響を引き起こします。」

「大麻の使用により、錯乱、極度の不安・恐怖、衝動行動、また長期使用により、集中力・記憶力・認識能力の減退や人格障害などを起こすほか、依存性を引き起こすおそれがあります」
(厚生労働省 ストップ大麻!ポスターより引用)

「(大麻を使うと)幻覚・幻聴が続き、大麻を使用しないときでも幻覚・幻聴が現れた。テレビゲームの世界に入り込み、戦闘中に相手に切られた痛みを感じられた。幻聴の影響で自傷行為(刃物を突き刺す)に及んだ。大麻の影響下で意識障害に陥り、交通事故を引きおこした。」

「大麻は世界で最も乱用されている薬物です。 大麻は、1961年の麻薬に関する単一条約でヘロイン等と同様の厳しい規制をかけられた麻薬です。 依存症の治療を受けている患 者数も増加していると報告されています。」
(厚生労働省 ご注意ください! 大麻栽培でまちおこし!?パンフレットより引用)

このように厚生労働省では、大麻を肉体的にも精神的にも数々の悪影響を及ぼす危険な薬物という位置付けで啓蒙を行っています。

しかし、WHOの発表によると、大麻の使用によって錯乱や認識力低下、精神疾患の兆候がみられるといった副作用が認められるものの、大麻と因果関係がある科学的根拠は得られていないとのことです。大麻の副作用を実証するには大麻以外の要因を除いて検証しなければならず、そのためには人を被験者にして実験を行う必要があります。人に対して実験を行うのは倫理的なハードルが高く、これが大麻の研究が進んでいない理由の一つです。

特に日本では、大麻は違法薬物というイメージが強いため、厚生労働省も大麻の研究に力を入れておらず、諸外国とくらべて研究は遅れています。

このように大麻の副作用の科学的根拠は少ないですが、大麻を摂取すると身体や精神にどのような変化があるか。

下記にご紹介する作用・副作用は、大麻摂取時に一つだけ体験したり、複数の作用を体験したりと個人差があるようです。そのときの体調や、大麻の品種、大麻への慣れなどにも影響されると考えられます。

大麻摂取時に現れる代表的な作用・副作用を、ひとつずつみていきましょう。

大麻摂取によるリラックス作用

大麻草の植物成分カンナビノイドは、脳の受容体に作用する成分を含んでいるため、大麻を摂取すると心身に様々な変化が現れます。

大麻摂取の効果として一番代表的なのがリラックス作用で、これは大麻草カンナビノイドが脳内のドーパミンレベルに影響を与えるためみられる効能です。
具体的にどのような感覚になるのかご説明します。

心地よくなる

全身の緊張が解けて、ふわふわと気持ちよくなります。ストレスや不安も弱くなり、心地よくなります。身体の凝りや痛みがとれてスッキリし、力が抜けて楽になります。この状態のときにストレッチやヨガをすると、より高い効果が得られるといわれています。

だらーんと、全身が重くなりソファから動けなくなるような感覚も味わえます。このソファから立てない、身体が沈むような感覚はカウチロックと呼ばれます。

眠たくなる

眠たくなるという作用もあります。イメージとしては、耐えられない眠さで倒れこむという感じではなく、ふわふわとした心地よさの延長でとろんとしてくる感覚です。今すぐ眠ることもできるし、そのまま起きていることもできる中間の状態です。

そのまま眠ってしまったときはスピリチュアルな夢を見ることも多く、全てはつながっているといった感覚が得られたりもします。幸せに満ちた夢を見てスッキリと目覚められます。

不眠症の方が使うと、入眠しやすくなり睡眠の質も上がるため、症状を改善することができます。睡眠薬の、依存性がある、翌日もボーっとした状態が続くといった副作用からも解放されます。

大麻によるリラックス作用は、上記に挙げた身体への影響だけでなく、精神的にも効能があります。リラックスして心が穏やかになり、不安やストレスが解消されるため、医療大麻が合法の国では抗うつ剤や精神安定剤の代わりに患者さんに処方されます。

大麻摂取による多幸感

大麻を摂取すると多幸感に包まれるのも特徴です。心が寛容になり、幸福を感じ、周囲の人との関係も平和的になります。大麻が「ピース」と呼ばれるのはこのためです。大麻を摂取した多くの方が体験する作用です。

なんでも可笑しくなる

テレビや周囲の人のすること、会話の内容すべてが可笑しくてたまらなくなります。お酒を飲むと会話が盛り上がるような感じで、笑い上戸になって楽しい時間を過ごせます。普段はコミュニケーションをとるのが苦手な人も、楽しくなって口数が増え、自分の思っていることを素直に話せたり、周囲の人と気軽に関われるようになります。そのため、一緒に大麻を摂取した人同士はとても仲良くなります。

なんでも可愛く思える

幸せを感じてすべてに対して優しい気持ちになり、周囲の人やペット、植物、風景をより愛おしいと感じます。愛が内側からあふれ出るような感覚で、ありとあらゆることに感謝ができます。人に対してやさしくなれるだけでなく、自分自身に対しても愛おしさを感じ、今生きていることへ喜びでいっぱいになります。自分の身体に対して、今日まで頑張ってくれてありがとう、いつも動いてくれてありがとう、といった慈しみの気持ちがあふれてきます。

音楽が鮮明に聞こえる

聴覚が鋭敏になり、音がとても鮮やかに聞こえるようになります。例えば、クラシック音楽を聞くと、バイオリンやピアノ、フルートなどそれぞれの楽器の音が独立して、一音一音がはっきりと聞こえます。また、音の響きにも敏感になり身体全体で音を感じられます。さらに曲が立体的に聞こえるので曲の雰囲気に大きく感情が入り込み、1つの曲を聞くだけでもまるで旅をしているような深い体験ができます。楽しい曲を聞くと激しく高揚したり、悲しい曲を聞くと涙を流したりします。ミュージシャンや芸術家に大麻を好む人が多いのはこのためです。音が見えるような感覚や、音に触れられるような感覚になることもあり、それを幻覚と勘違いする人もいます。

聴覚のほか視覚も鋭くなり、あらゆるものがハッキリと見えるようになります。自然の多い場所、風景の綺麗な場所などへ行くと、目の前の景色をよりダイナミックに感じられ、その美しさに心から感動します。

大麻摂取による知覚異常

大麻を摂取すると、知覚異常が起きることも報告されており、目の充血や口の渇き、吐き気、頻尿、バランス感覚に問題が生じるなどの症状が挙げられます。なかでも代表的なのが急激な喉の渇きです。

急激な喉の乾き

大麻摂取後、比較的すぐに、激しい運動を長時間行った後のように喉がカラカラに乾いてきます。

大麻を摂取しているときは何でも美味しく感じるため、喉が渇いて水を飲むとその味に感動をおぼえます。また、感覚が鋭敏になっているので水が喉に流れ込むのをダイレクトに感じ、身体全体にじわじわと水分が生き渡る感覚を味わうことができます。

大麻摂取による脳への影響

大麻を摂取した際の脳への影響については、大麻草のカンナビノイドを摂取すると、カンナビノイド受容体が多く存在する脳の一部分が影響を受け、一時的に行動の変化が現れるとの研究結果が出ています。どのような変化が現れるかみていきましょう。

一時的な記憶力の低下

動物実験でも臨床試験でも、大麻を摂取すると一時的な記憶力の低下がみられます。これは、カンナビノイドの影響により記憶を司る海馬が一時的に損傷された状態になるためです。この作用はTHCが代謝されるにつれて消えていき、最終的に海馬は通常の状態に戻ります。

この一時的な記憶力の低下には長期的な影響はないという研究結果も出ています。2002年の研究では、大麻を使用してから7日以内は記憶力の減退がみらたものの、28日後までには大麻を使用していない被検者との違いはみられなくなりました。つまり、大麻摂取後に記憶力が低下しても、時間とともに戻るということです。

また、一時的な記憶力の低下がみられるのは、大麻を摂取すると時間感覚が変化することも理由の一つです。1時間くらい経ったと思ったらまだ5分ほどしか時計が進んでなかったりと時間の流れがとてもゆっくりになるので、今さっき話していたことやこれからやることを忘れやすくなるのです。会話中、同じことを何回もしゃべってしまったりもします。反対に、2、3分ボーっとしていたと思ったら30分以上経っていたり、時間が早く過ぎると感じるケースもあります。

一時的な注意力の低下

一時的な注意力の低下もみられ、大麻を摂取した後に車を運転すると、交通事故を起こす確率が上がるとされています。しかし運転中の携帯メールやアルコール摂取時にくらべると低い数字で、体内のTHCが代謝されるに従って注意力は通常に戻ります。

注意力と合わせて集中力にも一時的な低下がみられることがありますが、こちらも体内のTHCが代謝されるに連れて元に戻ります。

大麻摂取による食欲増進

大麻には、食欲を大幅に増進させる作用があります。

これは、通常満腹を感じて過食を防ぐ役割を持つ神経細胞が、カンナビノイドの影響を受けることで、食欲を増進させる神経伝達物質エンドルフィンを分泌するために起こる現象です。

お腹がとてもすく

大麻を摂取すると、THCが体内のカンナビノイドを刺激して空腹を感じるホルモンを放出させます。そのため、満腹の人もお腹が空いて空いて仕方がなくなります。この状態を「マンチーズ」といいます。

あっさりしたものよりも、ピザやハンバーガー、ポテトなどの油っぽい食べ物や甘いものが食べたくなります。また、味覚も鋭敏になるので、食べ物がとても美味しく感じられます。マンチーズの状態になると高カロリーのものを食べ過ぎてしまうため、太りたくない人は喫煙して食欲を紛らわせたりするようです。

小食の人も、マンチーズの状態になると、普段からは考えられない量を食べてしまうようです。また、嫌いな食べ物もおいしく食べられるようになります。

大麻の食欲増進効果は医療目的でも利用され、末期がんの患者さんやHIV感染者の方の食欲低下を和らげることができます。

大麻の大量摂取による幻覚症状

大麻の副作用として一番ポピュラーなのがこの幻覚ではないでしょうか。幻覚とは、実在しない音や声が聞こえることや実在しないものが見えることをいいます。

脳に刺激を与えるTHCが多く含まれた大麻を摂取したり、精神的に落ち着かない状態で服用したりすると、幻覚を見ることもあるようです。
幻覚ではなく、視覚や聴覚の変化を幻覚と勘違いしてしまうケースもあります。

被害妄想をしてしまう

脳への刺激が強い品種を摂取した場合などに、過剰な被害妄想に襲われることがあります。自分を見ているのではないか、おかしいと思われているのではないか、通報されるのではないか、馬鹿にされているのではないかなどと不安に陥ります。この作用は大麻の効果が切れると自然に落ち着きます。

バットドリップ

バッドトリップとは、「悪い旅行」を意味し、大麻に対する恐怖心や罪悪感がある状態で使用した場合に一時的にパニック状態や抑うつ状態に陥ってしまうことをいいます。肉体的な症状としては、気持ち悪くなって嘔吐したり、発熱することもあります。

大麻が違法の国などで摂取する際に捕まらないか不安になっていたり、初めての大麻で怖さを感じている中で使用すると、そのストレスが引き金となってバッドトリップを引き起こします。

大麻を過剰に摂取した場合にも、脳への刺激が強すぎてバッドトリップが起こる可能性があります。薬物を過剰に摂取することをオーバードーズといい、特に初心者の方は適量が分からないので、オーバードーズしてバッドトリップに陥りやすいです。

バッドトリップした場合の対処法は、安静にして寝るのが良いとされています。起きたときにはバッドトリップから覚めているはずです。水を飲んだり甘いものを食べるのも効果があり、オランダのコーヒーショップと呼ばれる大麻小売店では、バッドトリップしてしまった人に砂糖水を飲ませて落ち着かせています。好きな音楽を聞いたりしてリラックスするのも早く抜け出す方法の一つです。

気分の落ち込み

バッドトリップの症状の一つに、気分の落ち込みがあります。
もともと精神状態が悪いときに摂取したり、大麻を摂取してから日常生活で何か問題が起きたりしてショックを受けたりすると、急激に気分が落ち込むようです。ネガティブな思考にとらわれてしまい、非常に気分が悪くなります。

大麻にはうつ病や不安症などの改善効果がある一方で、うつ病や不安症の患者さんが使用するとこのように逆に症状が悪化してしまうケースもあり、注意が必要です。日本ではこのような症状を「大麻精神病」と呼んでいます。

といっても、時間が経てば必ず元に戻るので、過剰に心配する必要はありません。

まとめ

大麻の作用・副作用についてご説明してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

現在報告されている代表的な大麻の作用・副作用について簡単にまとめてみます。

良い作用

・リラックス作用
・多幸感を味わえる
・感覚が鋭敏になる
・食欲が増進する

副作用

・一時的に記憶力、集中力が低下する
・一時的な知覚異常が現れる
・バッドトリップした際は被害妄想や気分が落ち込むことがある

これらの症状は、大麻経験者から数多く報告されていますが科学的根拠は乏しく、いまだ研究段階にあります。
医療大麻合法化の流れに乗って研究が進み、多くの作用が実証されれば、大麻のさらなる有効活用に繋がると思われます。

今後の研究結果に注目しましょう!

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